相馬中村神社について

相馬中村神社は、神道の上からは天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)を祀る。

明治以前の古い神仏混淆の時代から「相馬のミョウケンサマ」として親しまれてきたが、妙見とは仏教でいえば北辰妙見菩薩のことであり北辰、つまり北極星を指し、北方鎮護をつかさどる星の信仰がもとになっている。仏教時代のご神体は玄武に乗った菩薩像で、周囲に七つの北斗星をあしらっていることが多いのはそのためである。明治になってから神と仏は分離され、妙見様は相馬中村神社と改め、祭神も天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)としたのである。

この神称は日本の国土が出来た時、全ての神の中で最も早く、天の真中に出現された神として、諸神の先祖にあたるわが国最古の神である「古事記」に「天地初発の時になりませる神」とある神で初発神社とも呼ばれる由縁である。

目次